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【2022日本福祉大学×マナトゥディ基金】オンラインスクーリング

2022年8月に日本福祉大学の通信制大学院国際社会開発研究科の学生に向けて、オンラインマダガスカルスクーリングを実施しました。 以前は現地訪問型のスクーリングを実施していましたが、コロナ以降、海外への渡航に制限がかかりオンラインスクーリングへの移項を余儀なくされました。アジアの国でオンラインスクーリングを実施していましたが、アフリカスクーリングも復活させたい、という日本福祉大学様の希望から、当団体に企画運営の打診がありました。お互いにとって初めての試みでしたが、ほとんどのメンバーがマダガスカルに長期滞在経験のある当団体の特性を活かし、オンラインならではの凝縮したプログラムを作成しました。 オンラインスクーリングの目的は、以下の2点です。 

 

・マダガスカルのコミュニティが直面する社会課題の理解を深める。 

・オンライン交流を通じて、コミュニティ開発に関わるNGO、民間企業および地域住民の経験を学ぶ。   

 

成果目標を下記の通り設定しました。 

 

「機会均等のコミュニティ開発手法(PRRIE)やマダガスカルの事例を理解した上で、自身の研究課題と照らし合わせ、実際のコミュニティ開発プロジェクトに対して具体的な提案を発表する。」

 

オンラインスクーリングは全4日間、下記の内容で実施しました。 

◆1日目 マダガスカルの基礎情報+コミュニティ開発理論

マダガスカルの歴史・文化紹介

JICAマダガスカル事業紹介

コミュニティ開発アプローチ手法 PRRIE(機会均等アプローチ)紹介  

◆2日目 実践事例 

NGO活動事例(森林保全+生活向上、栄養改善)

活動実践者へのオンラインインタビュー 

◆3日目 実践事例 

民間企業事業玲(アグロフォレストリー×バニラ輸出)

福祉事業所事例

活動実施者へのオンラインインタビュー

◆4日目 まとめ 

 

日本とマダガスカルは6時間の時差がある中で、マダガスカルは早朝~昼、日本は昼~夜にかけて4日間のスクーリングを無事に終えることができました。通信やコミュニケーションの不安もありましたが、長時間の通信障害はなく、また日本語、英語、マダガスカル語を駆使しながら、普段の講義とは違った4日間の学びの時間になったと思います。一人でも多くの学生さんに、マダガスカルの社会課題を理解していただき、またこの4日間を通してそれぞれの研究のヒントを持って帰っていただければ幸いです。